脳卒中当事者の会に参加してきました

リハビリ勉強会

先週の日曜日、最近参加を始めた寝屋川市を中心とした脳卒中当事者の会の定例会に参加してきました。
この会は、ワンプラスをご利用されているNさまが元会長で、Nさまのご紹介で縁あって私も顔を出させていただくことになりました。
名称を「らんらんらんの会」といい、寝屋川の病院が主催するイベントで知り合った方たちが中心となり組織されています。
発足から数年が経過していますが、今までは仲の良い仲間たちの集まりという印象が強かったようですが、ワンプラスのご利用者さまに声をかけ、新しいメンバーが参加するようになってから本格的な活動がはじまりつつある、といったところでしょうか。
らんらんらんの会の公式サイトはここです。興味がある方はどうぞ。
https://ranranran.net/
今回の定例会には当事者が10名も参加され、今までで最高の参加人数だとNさまは嬉しそうにお話しされていました。

今回のメインテーマは

さて今回の定例会、メインの話題は「嗅覚と認知症」「東洋医学からみる健康」といった題材で、寝屋川や枚方で鍼灸マッサージ院を経営されるK先生をお招きし、お話をしていただきました。
実はK先生、脳卒中後遺症のリハビリについて東洋医学的見地からアプローチを研究・実践されている先生で、利用者さまをお互いに紹介しあうようなお付き合いをさせていただいており、よく知っている存在です。K先生は地域との結びつきを重要視されており、たびたび講演依頼などを受けておられ今回のらんらんらんの会についても、講師役を快く買って出ていただきました。
K先生のお話はとても興味深いものでした。
まず、嗅覚を鍛える(刺激する)ことで認知症は予防できる、というお話でした。嗅覚は脳の中で記憶をつかさどる海馬という器官と密接に関連しているらしく、においをよく嗅ぐ練習をすると海馬に良い刺激が行くようで、脳の活性化につながるというお話がありました。アロマオイルを用意していただいてにおいかぎ分けゲームを行っていただいたり、実践的でためになるお話がありました。
続いて先生の本職である東洋医学の簡単な説明がありました。膝の下にある「三里」というツボが万能で、あらゆる困った症状に効くというお話でした。免許を持った鍼灸師でなくても、市販のお灸やお湯を入れたペットボトルでツボを刺激する方法などを解説していただき、これも大変ためになりました。
K先生、楽しいお話をありがとうございました。

その他にも活発な意見交換が

その他にも、初参加の方の自己紹介やベテラン参加者の近況報告などが行われ、徐々に雰囲気がほぐれてきました。こうなると話題は次第に日常生活での困りごとの相談などに移ります。リハビリの内容などについては、私やK先生の専門となり何なりとお答えできるのですが、福祉制度などについての相談は、やはりベテランの参加者さんにお聞きすることになります。実はこれが私やK先生にとって重要な情報になることが多いのです。特に障害福祉などの制度については本当にややこしく、また行政からのアナウンスがほとんど積極的に行われないので、知っている人しか使っていないなどということが多々あります。
新しく来た参加者や私は、その情報に真剣に聞き入りました。ワンプラスに通っていただいている利用者さまの中にも、例えば、障碍者手帳を持ちながら医療証を申請していなかったがために医療を受診した際に窓口の支払を余計に行っていた、などということも普通に起こっています。
こういった制度は、言い方は悪いかもしれませんが「知ってたものが得をする」ということに結果的になってしまっています。私もしっかり勉強して、皆さんに良い情報を伝えられるようにしなければと思いました。

まとめ

定例会の最後に、次回開催のスケジュール調整とBBQイベントのことについてお話したりして、皆さん満足された表情で散会となりました。
特に元会長のNさまが「当事者が10人も来てくれた!やっぱりこういう横のつながりを求めている人は多いんだよ!」と本当に嬉しそうにお話しされているのが印象に残りました。
そんな素敵な集まりのお手伝いが少しでもできたことをとても嬉しく思いました。
次回も、BBQも、頑張りましょう!!

セラピストとしてだけでなく、脳卒中当事者の生活が少しでも楽になる情報を提供したい私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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