ワンプラス利用者さまの声をご紹介します。『左手で・・・』

利用者の声

ワンプラスデイサービスでは、利用者さまに、小さなものから大きなものまで変化が頻繁に現れています。それは、スタッフが気付いたり、ご本人さまがおっしゃったり、ご家族やケアマネジャーさんがおっしゃったり、私が川平法でリハビリしている途中に気づいたり。
正直、変化はいつ起こるか分からないので常に動画などで押さえられるわけではありません。
ただ、たとえ小さな変化でも、ご本人さまに実感いただき、表情がパッと明るくなると、こちらも本当に幸せな気持ちになります。
今日もそんな小さな変化をご紹介します。

利用者さまのプロフィール

名前:Kさま
性別:女性
年齢:84歳
利用:週1回(現在は3回)
詳細:脳内出血発症後約1年半。左上下肢にマヒが残る。上下肢共に比較的動きは良いが、マヒした手を使って生活するには時間もかかり面倒が多く、積極的な使用はない。脚も筋力が弱く、手すりなどをしっかりつかんでいないと移動は困難である。数か月前に腰椎圧迫骨折が判明し、しばらく自宅静養が続く

Kさまは、以前にも何度かご紹介した方です。リハビリに対してはとてもまじめで、自宅でも熱心に自主練に取り組まれます。
腰椎圧迫骨折から回復し、週2回のご利用をいただいていましたが、よりリハビリに集中するため、週3回のご利用となっています。

脚だけでなく、手指も

腰椎の圧迫骨折があったため、もともと弱かった下肢筋力がさらに低下し、ご自宅内での移動は伝い歩きで何とかなっていましたが、外出しての歩行はほとんどなくなってしまいました。確かにご利用再開直後は足元がおぼつかず、ふらついたりされてスタッフの見守りが必須でした。独居であるため、移動に不自由があると生活が成り立ちません。買い物などはご家族さまがしていただけるとはいえ、まずはご自分でしっかり歩けるようになることを目標に、リハビリに取り組んできました。歩行中、マヒのある左脚が弱いので、体全体が後ろに反り返ってバランスを失い、倒れてしまいそうになる様子でした。これらに対応するため川平法を駆使し脚の動きの改善を促します。また、動作の基本である「椅子からの立ち座り」練習も毎回取り入れ、下肢筋力強化にも努めました。
そのおかげもあり、徐々にではありますが歩行時の安定性が向上し、ご本人さまも自信が出てきたのを感じました。
そんな中、手指ももう少し使えるようになりたい、というご要望もあり、手指のリハビリにも注力しました。幸い手指のマヒは小さく、頑張ればあやとりなどもできるレベルです。川平法で指の動きの分離を促進し、動きのスムーズさに合わせて、力の強さも向上してきました。実際に握力を測定したわけではありませんが、どうやらかなり力が入るようになった実感をお持ちのようでした。

左手でね・・・

週3回のご利用にも慣れてきたある日、ご本人さまが突然こんなことをおっしゃいました。
ベッドから立ち上がる時にな、立ちアップ(手すり)を使って立ち上がるんやけどな、その時に左手で立ちアップを握って立ち上がるねん」と。
なんですと?マヒのある方の手で立ちアップを握るのですか??最初はご本人さまが勘違いしておられるのかと思いましたが、なんど聞きなおしても「左手の方が力が入って安定するねん」とのこと。
セラピストとしては、マヒのある方の上肢で体を支えて立ち上がる動作を推奨することは出来ませんが、ご本人さまは譲りません。
Kさま、そもそも立ちアップは右手で使い易い位置に設置しているんですよね?と尋ねると「そうや」と。
それでも左手で支えて立ち上がった方が安心するんだそうです。

まとめ

川平法でのリハビリのたびに元気になられるKさま。すっかりワンプラスでのリハビリに信頼を寄せていただいており、こちらとしても大変光栄です。
マヒした手足を積極的に使うことをお勧めしているのは事実ですが、まさかマヒ手で体を支えるとは・・・。転倒には十分注意して立ち上がってくださいね、とは口を酸っぱくしてお伝えしています。
近隣にお住いの娘さまも喜んでいただいており、ますますケガには気を付けてリハビリに取り組み、気ままな独居生活をエンジョイしていただく応援をしていきたいと思います。

そんな私が運営するワンプラスは、川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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