再生医療の課題

管理人日記

みなさんこんにちは。
すっかり更新が滞ってしまい申し訳ございません。
私は元気に働いております。
私が脳卒中後遺症に対して施しているリハビリ法である「促通反復療法」なんですが、いままでは川平先生の下で学んだ弟子にあたるセラピストが個々に各地で勉強会や講習会を開いて普及を図るという形をとっていました。
私はもう10年くらい京都促通反復療法研究会で勉強させていただいています。
それがこのたび、全国を統率する組織が発足しました。
各地方組織が独自に行っていた活動を、上部組織が管理してよりレベルの高い手技の伝承が行われることになりそうでとても楽しみにしています。
促通反復療法がもっと普及してほしいですからね。
今年度は、とりあえず近畿地方の勉強会を統括する近畿促通反復療法研究会の講習会が開催される予定です。
近畿のリーダーを務める奈良のI先生、相当勉強されています。一目置いております。
より良い手技の勉強が出来ればよいなぁと思っております。
興味のあるセラピストの皆さん、どうぞ参加してくださいね!
https://www.kinkirfe.com/

クローズアップ現代で

少し古い話になりますが、先月末にNHKのクローズアップ現代という番組で「iPS細胞 夢の治療はかなうのか?再生医療実用化」という内容の放送がありました。
山中教授のips細胞についての現状を紹介する内容でした。
ips細胞が世に出てから、研究機関による熱心な研究開発を経て、様々な場面でips細胞が活躍するようになってきました。
心臓病や脊髄損傷、パーキンソン病や一部の悪性腫瘍など、今までは難治であった疾患に対して劇的に回復する患者が登場するなど、その未来の明るさをまさにクローズアップしていました。
人類の叡智というのは本当にすごいものですよね。
適応疾患が拡大していけば、脳卒中への応用もいずれ期待できるのではないかと思わせますね。

一方で課題も

山中先生による夢のような話の裏で、現実的な課題も指摘されていました。
莫大な研究開発費の問題。
ビジネスとして軌道に乗せる問題。
患者によって効果にばらつきが大きい問題。
いずれも研究段階を超えて現実に利用されるにあたっての大きな課題だと思います。
なかなかひと筋縄ではいかない事が分かると思います。

リハビリ現場でも

再生医療は脳卒中後遺症に対して劇的な改善を期待できる治療だと私は確信しています。
ips細胞のほかにも有力な再生医療がいくつも出てきていて、実際に治療が行われているともいいます。
私はまだ、再生医療を受けた脳卒中患者さんにリハビリを行ったことはないのですが、私がいつも京都で教わっているK先生は「治療法によって効果にばらつきがみられる」という旨の話をされていました。
先ほどの番組で「患者によって効果にばらつきがある」という話題がありましたが、まさにそうなのだと思います。
再生医療とは関係ないですが、私が臨床で当事者の方を見せていただくと、本当に千差万別でそれぞれのアプローチをしっかり考えないといけないと常に感じています。
リハビリも、患者さん個人個人の症状に合わせてリハビリメニューを考えないと、なかなか成果にはつながらない印象があります。
研究段階の、均一の条件での結果をみてその効果を測定することと臨床で求められる効果の違いがあるのだと思います。
現実的にはそう簡単にいくものではないとは思いますが、日々の研鑽が幅広い患者さんの症例に対して効果を出す道なのだと改めて感じました。

再生医療は慢性期脳卒中後遺症に劇的な変化をもたらす可能性が大きいと思います。
ただ、再生医療を受けただけでは改善しません。再生医療を受けた脳に改めて運動を教えてあげなければいけません。
そのためには、促通反復療法のような効率的なリハビリが重要です。
再生医療との両輪で患者さんの機能回復を導き出すんですね。
近い将来、もっと当事者の皆さんの笑顔がみられる信じています。

再生医療との組み合わせで、より大きな効果が期待できるとワクワクしている私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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