セラピストは現場に出るべきである

管理人日記

桜の季節も過ぎ、徐々に新緑がまぶしくなってくる時期です。
昨日の日曜日は、犬を連れて近所を散歩しました。のどかな春の陽気に心和みました。
週末は、日ごろの疲れをいやす貴重な時間です。どこへ出かけなくとも大いにリフレッシュが出来ます。
特に春先や秋は気持ちが良いですね。
犬も大変喜んでおりました。

汗をかきかき

先月、川平法の講習会に参加するため東京へ1週間行ってきました。
4年前の初級講座の時とは内容が異なっていることに驚き、基本は変わらずとも川平法は進化していると感じさせられました。
川平法(促通反復療法)は、脳梗塞・脳出血後遺症のリハビリ法としてはとても優れています。特に手指一本一本まで手技があり、きめ細やかなオーダーメイドのメニューを組むことが出来ます。
壊れてしまった脳の命令系統の迂回路を新しく構築する手技です。一度はあきらめかけた動きを再び獲得するための最も効率的な手法のひとつだと思います。
ワンプラスでも、変化の現れない人はいないと言い切れるくらい、皆さん良い変化を実感しておられます。
ワンプラスでの期待が大きいと感じるがために、わざわざ営業を休んで東京へ勉強に赴いたのです。
東京の「川平先端リハラボ」では、セラピストの先生の先頭に立って、川平先生ご自身が患者さまと格闘する姿が毎日見られました。
川平法は、動きの悪い手足をきれいな動きの軌道に乗せるために、セラピストが動きの大部分をフォローする場合もあります。特に下肢の手技に時には、こちらもかなりの力を入れないといけないこともあり、私はいつも息を切らせています。
川平先生も、定年退職されてから久しく、本来なら部下の先生に指示を出すポジションにいらしてもおかしくないのに、今でもタオルで汗をぬぐいながら現場に出られています。

インストラクター制が嫌い

東京の勉強会での休憩時間に、川平先生と川平法の普及活動に関することについて話をする機会がありました。
私は、この素晴らしい手技を世に広めるには、組織が必要だとずっと思っていました。
しかし、以前も述べたと思うのですが、川平先生は川平法に関する組織を作ろうとはなさいません。
これはなぜなのか?という事を聞けるチャンスだと思い、思い切って聞いてみました。
「川平先生、川平法普及のために組織を作られないのですか?」と。
すると「私はね、インストラクター制度、っていうのが大嫌いでね」とおっしゃいました。
「私の近くにいる優秀なスタッフを養成して教育係として多くのセラピストに伝達し普及を図る、というやり方があるとは思うのですが、僕は、インストラクターになった人間が椅子に座ってそっくり返るのが嫌なんです」と。
「セラピストは権威を求めるのではなく、目の前にいる患者さんをいかに良くして差し上げるかに心血を注ぐべきでしょ」とも。
単なる雑談だったので、ニュアンスが伝わりにくい部分もあると思うので詳細は避けますが、要は川平先生は「現場の人間」なんですね。
鹿児島大学の名誉教授になられても現場に立ち続け、われわれに気さくに声をかけてくださる川平先生は、本当に尊敬すべき存在です。

私も見習います!

そんな考えを持った川平先生なだけに、川平法にエビデンスを持たせるための研究などについてもかなりの苦労をされているようでした。このあたりのご発言は完全にオフレコですね(笑)。世に認めてもらうには相当な苦労があるという事ですね。
さて、現場主義という点でも川平先生と共鳴する部分を私は感じました。
私も、現場を離れないと決心してワンプラスをオープンさせました。営業を軌道に乗せた後に他の人に任せてしまってはリハビリのレベルを担保できないですから。常に現場に目を光らせておかないと、皆さんのご期待に応えられないですからね。
川平先生が現場で汗をかきながら奮闘される姿を目に焼き付け、今日からの仕事に精を出そうと思いました。

そんな私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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