ワンプラス利用者さまの声をご紹介します。『すいません!バック!!』

利用者の声

ワンプラスデイサービスは、脳梗塞・脳出血後遺症に悩まれている方に、川平法(促通反復療法)という医学的に効果の認められている「ニューロリハビリテーション」を専門セラピストとのマンツーマンで提供しております。
発症後何年たっていても、手や足が再び動き出すことも決して珍しくありません。
ご本人さまの回復に対する熱意と、運動機能を回復させるための正しい手順を踏むノウハウが合わされば、そこに光は見えてきます。
ワンプラスでは、今日もご利用者さまから嬉しい声が聞こえてきています。
今回もそんなご利用者さまからのお言葉を紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは

今回ご紹介するのはHさま(歳 男性)です。
Hさまはワンプラスをご利用いただいておよそ5か月ほどが経過しております。
およそ1年前に脳卒中に罹られ、急性期、回復期病院での加療を経てご自宅に戻られました。
右半身にマヒが残り、その機能回復のためにワンプラスを、とケアマネジャーさまよりご相談いただき、ご利用となりました。
右半身へのマヒは正直それほど大きな問題はないレベルです。
手指の分離運動は問題ないですし、下肢は装具を着けなくも歩行が可能なレベルです。
ほとんど上肢も下肢もブルンストロームステージで言うとⅥ程度の機能を持っています。

Hさまの課題は?

ブルンストロームのステージでⅥといえば、生活には大きな問題はありません。箸を使って食事が出来たり文字を書いたりすることも可能な場合が多いです。
Hさまも、少々精度に課題はありますが、箸使いと書字は可能でした。
歩く姿勢もほとんど問題はなく、毎日のようにお散歩を楽しまれているようでした。
しかし、Hさまにはふたつの課題がありました。
ひとつは肩関節の動きです。座った状態で腕を前に挙げる動作をしていただくと、水平までは挙がりますがそれ以上は困難でした。
実はこれはHさまにとっては大きな問題でした。
なぜかというと、Hさまは体調がすぐれない奥さまの家事を熱心にお手伝いするほど真面目な旦那さまなのですが、お布団を干す時に腕が挙がらず物干しに掛けられないというのです。
せっかくお手伝いする気持ちがあるのに体が言うことをきかない状況に、Hさまはかなり歯がゆい思いをされていたようです。ご利用開始前のサービス担当者会議でその話題になり、ぜひワンプラスで布団干しを出来るようにしてほしいというご要望が出されていました。
もうひとつのHさまの課題は、失語症でした。
右半身にマヒがある方によくみられるのが言語の問題です。
こちらからの問いかけは理解されているのですが、返答するときに言葉が出てこないというタイプの失語症です。
ワンプラスでのリラックス時に他愛のない会話も出来ずに、歯がゆい思いをされているのでは?などと考えることもあります。
これら二つの課題を何とか改善させるべくメニューを考え、取り組んでいきました。

腕が挙がり始めた!

Hさまには毎回真面目にリハビリに取り組んでいただいております。
肩関節の動きを集中的に回復させるために、準備運動を含めて6種目ほどの川平法の手技を施しています。
他のご利用者さまへも肩関節に関しては5~6種類のリハビリを用意しています。
腕全体の動きを回復させるためには、まず肩関節を動かせるようにするのが良いのではないかと考えています。
というわけで、Hさまには本当に頑張っていただいております。
そして、その成果が出たのか腕が徐々に上がってくるようになってきました。
その成果をご紹介する記事と動画がありますので、ご興味があればどうぞ。
https://oneplusreha.com/rehabilieffect-25

ある日の送迎時に

一方の失語症ですが、ワンプラスには専門的なリハビリについてのノウハウはなく、積極的にアプローチしているわけではなのですが、出来るだけ話しかけて発語を促す場面を多くするようスタッフみんなで心がけていました。
そしてある日のご利用時、送迎を担当したスタッフがこんな話を興奮気味に報告してくれました。
その日のお迎えの時に、Hさまはマスクを持って来るのを忘れて車に乗り込んでしまいました。
車が動き出した後に気づいたようで、とても慌てた様子で送迎スタッフへ
すいません」「バック」「マスク!」とはっきりと大きな声でおっしゃったそうです。
マスクを取りにご自宅に戻りたかったのでしょう。とっさの場面で思わず言葉が出たのでしょうか?
Hさまの言葉を聞いた送迎スタッフは驚くやら嬉しいやら。いち早くみんなに報告したくて仕方なかったようでした。

Hさまが声を出して話をする能力は決して失われたわけではなく、うまく持っていければ再び言葉を発することが出来るのではないか?と思いました。
先日行われたサービス担当者会議でそのことを報告すると、奥さまやケアマネジャーの他、会議に参加したメンバーはみんな嬉しそうにしていたそうです。
普段は落ち着いた様子のHさまも、話を聞いて相槌をうつなどいつもと違って熱心な様子を見せてくれていたようです。
ケアマネジャーさまのご提案で、専門的な言語リハビリを受けてみようか、という話になり具体的に進めているようです。
ひょんなことから新しい可能性が見いだされたHさまが、前向きな表情を見せてくださっていると感じることを本当にうれしく思っています。
Hさま、奥さまのお手伝いをもっともっと出来るようになるよう、頑張りましょうね!

諦めかけていた機能回復に再び取り組もうと努力しているご利用者さまの笑顔が何よりのエネルギーになる私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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