私が脳梗塞・脳出血のリハビリの際に採用している「川平法(促通反復療法)」の勉強会に参加してきました。
川平法は、最新のリハビリ法ゆえにまだ全国に浸透しているとは言い難い状態です。
川平法を学ぶ機会も、この勉強会のように、熟達したセラピストがお休みを割いて、半ばボランティアで行っているのが現状です。
もっと組織的な活動が出来るようになれば、普及も進むと思うのですが、そういった動きにはまだなっていません。
私は、そんな草の根(?)活動の小さな力として、受講された皆さんにインストラクターとして関わらさせていただいています。
こんな勉強会です
私が参加している勉強会は、京都を拠点に活動をしています。原則的には京都で就業しているセラピスト向けらしいのですが、私のような大阪(寝屋川市)で働いている人へも門戸を開いています。およそ2か月に1回の開催なのですが、連休などが重なると遠方からの参加もあります。私が知っている限り、最も遠くから来ていただいたのは、東は栃木県、西は福岡県です。
勉強会は川平法の手技だけではなく、一般的なリハビリ理論の解説と、それをどう川平法に結びつけるのか?といったような実践的な内容も含まれています。
新人も、ベテランも
勉強会には、様々なセラピストが参加しています。もちろん単回の参加で来なくなる人もいれば、私のようにもう何年通っているか分からなくなっている人間もおります(笑)
その年齢層も様々で、中には私の年齢と同じくらいと思われるベテランさんもいらっしゃいます。今まで実績を積み上げてきただろうと思われるのに、新しい考え方を柔軟に取り入れようと熱心に参加されている姿に、いつも敬服します。
若い人たちは、受験の時に勉強したり現場で先輩に教わったような基礎的な理論を川平法とどのように応用していけばよいのか一生懸命勉強されます。
そんな様々なバックグラウンドを持った人たちが集まり、時には熱く、時には楽しく勉強会は進みます。
脳は学んだことしか・・・
川平法を実際にやってみたことのない人も含まれているので、勉強会の内容自体は基礎的な理論と手技が中心となります。
私は、何度も何度もこの勉強会で基本を叩き込まれているので、理論や手技については理解しています。
ただ、日々現場で臨床にあたっていると、つい基本を忘れがちになってしまいます。
今回も、教えていただいている先生の「脳は、学んだことしか再現できないですよ」という言葉に、改めてドキッとしました。
学んだことしか再現できないということは、我々セラピストが、正しい方法で脳に教えてあげないといけないのです。
勉強会で学ぶことはあくまで基本なので、実際の利用者さまを目の前にすると、必ず応用を求められます。正しい教え方に基本はあっても正解は一つではないということなんですね。リハビリは、深いです。
まとめ
川平法の基本部分は卒業できるくらいの技量は持ち合わせているとは思いますが、初心に帰るための良い場として、私はこの勉強会を利用させていただいています。
また、人に教えるという立場で関わると、より一層川平法への理解が深まるのではないか、とも思っていますので、今後も継続した参加をしていきたいと思っています。
全国の、特に近畿圏のセラピストの皆さんが気軽に参加のできる良質な勉強会だと思っています。
ご興味があれば、お問合せ下さい。
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