ワンプラスデイサービスでは、利用者さまに、小さなものから大きなものまで変化が頻繁に現れています。それは、スタッフが気付いたり、ご本人さまがおっしゃったり、ご家族やケアマネジャーさんがおっしゃったり、私が川平法でリハビリしている途中に気づいたり。
正直、変化はいつ起こるか分からないので常に動画などで押さえられるわけではありません。
ただ、たとえ小さな変化でも、ご本人さまに実感いただき、表情がパッと明るくなると、こちらも本当に幸せな気持ちになります。
今日もそんな小さな変化をご紹介します。
今回ご紹介するのは
今回ご紹介するのはＦさま（４８歳 男性）です。
Ｆさまは私よりも若く、当然現役世代です。会社の出勤前に脳梗塞に倒れ救急搬送。急性期病院、回復期病院への入院生活を経て、発症からおよそ１年半経過しています。
ワンプラスとのご縁ですが、職場がワンプラスから徒歩２～３分と至近距離にあり、Ｆさまの奥さまがワンプラスを発見し、直接体験の申し込みにいらっしゃるという、とても珍しい始まりでした。
Ｆさまは入院時に大変熱心にリハビリに励まれ、退院時にはかなり手足のマヒは回復していました。上下肢共にブルンストロームのステージで言えばⅥに近いレベルでした。
杖を使わずに歩けたり、日常生活はほぼ自立していました。ただ自転車に乗ったり、走ったりという動作が出来ず、職場への復帰へもう一歩努力が必要なレベルでのスタートでした。
もう一つの大きな課題
脳梗塞や脳出血で発生する後遺症といえば、片方の手足がマヒする症状が代表的ですが、損傷した脳の部位によっては、言葉を発したり理解した入りする能力が低下してしまったり、視野に欠損が出てしまったり、物事を理論的に考えられなくなったりする・・・、など様々な後遺症が知られています。
いわゆる「高次脳機能障がい」といわれるものです。Ｆさまは右の脳に損傷を受けたので、言語ではなく視野に問題が発生しました。「半側空間無視」という症状です。
視界の左側にある物に注意を向けられなくなる症状で、見えているにもかかわらず無視してしまうのです。症状が重篤な方は、ご飯の乗ったプレートの左半分のおかずを食べ残してしまうそうです。
Ｆさまの場合は、そこまで大きなトラブルはありませんでしたが、自動車の運転など全方位に注意を向けなければならない動作は苦手でした。
この、半側空間無視については、ワンプラスでもリハビリに対する要望がかなりあり、実はいま、対策を講じていて、実際に成果が上がりつつあります。後日また詳しくご紹介させていただきますね。
ある日奥さまが・・・
Ｆさまは週に４回、川平法（促通反復療法）や高次脳機能障害に対するリハビリ、作業療法などなど、様々なメニューを熱心にこなされております。
実際に自転車に乗れるようになったり、走れるようになったり、支え無しにその場でしゃがんだり立ったりできるようになったり、日常生活で必要とされるようなレベルの動作を次々とマスターされていきました。
そして、職場への復帰の話もちらほら出てきた矢先、ご本人さまからこんな話を聞きました。
ある日、奥さまの運転で自動車に乗った時、助手席に座りました。いつもならドアをご自身で閉める事が出きません。非マヒ側である右手がドアに届かないからです。奥さまの手助けでドアを閉めていました。ところがその日は、ご自身の左腕を伸ばし取っ手をつかみ、勢いよくドアを閉める事が出来たではありませんか！
思わず奥さま「自分でドア閉められたなぁ・・・」とひとこと。
ご本人さまもまさか自分でドアを閉めることが出来るとは思っていなかったようで、大変驚かれたそうです。
それぞれの関節の動きに問題は少なかったとはいえ、ドアの開け閉めなどに代表される動作に困難を感じる事が少なからずあったようです。大きな進歩に感激ですね。
生活してゆかねば！
さてＦさまですが、４８歳とまだまだ働き盛りのお父さんです。小学生のお子さんを抱え、これからの生活に大黒柱として頑張らなくてはいけません。
勤めていた会社の責任者の方にワンプラスでのリハビリを見ていただき、２週間ほど前から復職に向けての試運転を開始しています。会社へ戻り、各部署での職務を経験し適性を見極め、正社員として復帰する計画を持っておられるようです。
まだまだ人生あと４０年以上あると思われます。Ｆさまもご家族の支援を受けて生活していかれようとしています。
ぜひぜひ社会復帰していただきたいですね！ワンプラス希望の星です！
若くして脳卒中に罹られても、努力次第で社会復帰も望めるということを信じて頑張られている方を全力で応援する私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法（促通反復療法）をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess
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