ワンプラスには、脳梗塞や脳出血による後遺症に悩まれている方が多く通われています。
日常生活のかなりの部分に不自由を感じておられ、少しでも回復して自分でできることを増やしたいという希望を持たれております。
更衣や食事、お手洗いなどの基本的な生活動作において自立することはたいへん重要です。
幸い、回復期病院などで集中的なリハビリを受けることでかなりのレベルまで回復する方が多いです。
しかし医療保険制度などの制約があり、その後の継続したリハビリをなかなか受けることが出来ないのが現状です。
そんな皆さんのためにワンプラスはあり、発症後6か月以上経過したいわゆる「維持期」や「慢性期」などと言われる時期に入った方にも効果が十分期待できる「促通反復療法(川平法)」をメインに提供しており、かなりの成果を上げてきております。
最近では、回復した動作を生活に応用して「少し楽になった」と言っていただけることが多くあります。
この「楽になった」と感じるレベルを維持し、さらに向上させることがワンプラスの課題ですね。
体力をつけよう
不自由な生活を楽にする、自分らしく楽しく生活するというのは究極的な目標であると思います。ワンプラスで感じていただいた機能回復はその助けになっているとは思います。
ただ、腕や脚が自分の意志で動かせるようになって楽になったとしても、その機能を使い続ける体力がなければ生活の質はなかなか上がりません。ワンプラスで頑張っても、家ではゴロゴロしている方も実は少なくありません。生活を維持するための体力をつけましょう、毎日外に出て歩きましょう、などと声をかけるのですが、実際に脳梗塞や脳出血で後遺症を持たれた方が体力をつける方法は何かないか?とちょっと調べてみました。
パワートレーニングは効果的?
筋力をつけることが体力アップに資することは一般的に認められていると思います。では、それが脳卒中後遺症を持たれて方にも有効なのかどうか?という切り口で研究を行った論文に行き当たりました。
原文はこちらです。興味があればどうぞ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27493828/
この研究論文の要旨はこうです。
若年者と高齢者の脳卒中患者(維持期)合計16名にレッグカールやレッグプレスなどのパワートレーニングを約1か月にわたり行い、その変化を測定した。
結果 若年層、高齢者層ともに膝を伸ばす力(伸展力)が大幅に向上した。平均的な歩行速度が若年層を中心に大幅に上昇した。平均的な歩行速度の向上は若年層、高齢者層ともに筋力と強く関連していた。
この研究論文では、脳卒中患者のパワートレーニングの効果を高く評価していました。
特に移動の基本である歩行の速度が大幅に向上する可能性に言及している事に興味をひかれました。
川平法も下肢トレーニングを推奨
私が提供しているリハビリ法である川平法でも、下肢のトレーニングを推奨しています。1日に100回を目安に椅子からの立ち座り動作トレーニングをしなさい、と文献にあります。ワンプラスでも、意欲のある利用者さまにはスクワット大会に参加していただいています(笑)。体力向上にひと役買っていると思っています。
やはり体を動かす体力が充実していないと、日常生活はおろかリハビリにも影響が出ますもんね。
利用者さまの様子を見ながら、積極的に体力づくりにも関与していきたいですね。
ただ、歩行に関して言うと、筋力だけではなくバランス調整能力も求められるだけに、様々な角度からの視点でアプローチすることが必要だと感じました。
そんな私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess
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