歩行はやっぱり中殿筋なのでは?

脳卒中の研究

コロナ禍のお盆休みですが、タイミング悪く豪雨が襲ってきており、ワンプラスのある大阪も毎日のように雨です。
いろんなことが重なり、何にもできないお盆休みとなりました。
ひたすら家で過ごす毎日ですが、そんな時こそ勉強に時間が取れてじっくり学ぶ機会も得られるのだな、と発想を転換しました。
ワンプラスにいらっしゃるご利用者さまは、脳卒中後遺症に悩まれています。一般的には体の半身にマヒが生じ、片側の手足が不自由で生活に大きな困難があります。
さまざまな生活動作が難しくなってしまうのですが、特に生活の基本である移動の動作がどれだけできるかによって介助の程度に大きな影響があると考えています。
つまり「介助なしに自分で歩けるか」が重要だと思っています。

ワンプラスは、歩きます

自分の力で歩く。これはとても重要なファクターです。ワンプラスでも歩行練習はさせられますし、杖やカートを使うことはあっても、自力で室内を移動できるレベルの歩行能力は必ず付けられます。
ワンプラスでの歩行トレーニングで、利用開始当初はおぼつかなかった歩く姿が、今ではスイスイ歩かれる姿に変わっていることはよく見られます。
私がワンプラスで使っているテクニックである川平法(促通反復療法)でも、歩行練習を重要視しています。
川平法でも重要視していますが、私の経験上、股関節の安定性が歩行に与える影響が大きいのではないかと感じていました。
特に股関節を外転させる筋肉である中殿筋をタイミングよくしっかりと機能させることが重要であると常々考えていました。
このお休みの間に、それを裏付けるような研究がどこかにないか探していたところ、こんな研究を見つけました。

機能的電気刺激を与える

この研究の原文はこちらです。興味のある方はどうぞ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22390959/
研究の概要
慢性期の脳卒中患者36名に快適速度で歩行してもらう。その際、中殿筋と前脛骨筋(足首を上げる筋肉)に電気刺激を与える。
研究の結果
電気刺激を入れずに歩いた結果と、電気刺激を入れながら歩いた結果とでは、歩行速度、ケイデンス、歩幅、二重支持期間、歩行対称性などのパラメータにおいて有意に改善した。
とのことでした。

これからも、歩きますよ

ワンプラスでは、この研究で使用されたような機器はありません。歩行練習中にタイミングよく中殿筋や前脛骨筋に電気刺激を入れられるような環境にはありません。
ただ、私の手でタイミングよく中殿筋に反射を起こす刺激を入れて歩行練習することは可能です。
実際に歩行練習中に私が川平法で筋肉に刺激を入れると「歩きが速くなった」とか「安定するようになった」などの声を聞くことが多いです。
こういった研究と、私が行っているリハビリの整合性が理解できると、ますますヤル気が出てきますね。
利用者の皆さま、明日からも歩きますよ~♫

明日からもバリバリ歩こう、そんなことを考えている私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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