私が考える、脳梗塞・脳出血リハビリ成功の条件

川平法とは?

脳梗塞や脳出血を患い、残ってしまった後遺症はとても厄介で、当事者の方の生活を大きく制限します。
当事者の皆さんは、藁をもすがる思いでリハビリに取り組み、以前のような生活を送れる体に戻る努力をされています。
ただしその道のりは決して平たんではなく、まさに山あり谷あり、大きな努力を要する取り組みとなります。
ワンプラスに集っていただいている利用者さまも、機能改善に取り組み、今までの生活を取り戻す大きな努力をしていただいております。
リハビリに熱心に取り組む利用者さまと毎日接していると、リハビリの成果の出る様子にばらつきがあると感じることがあります。その原因を慎重に考えてみると、何となく見えてくるものがあります。
今日は私が普段感じている、リハビリの成果を出す条件について考えてみたいと思います。

効果が出ると信じられるのか

まず、成果を出すための最初の条件は「促通反復療法《川平法》の効果を信じられるか」だと思います。
リハビリには、多くの努力と時間を費やします。経済的な負担もあります。決して簡単ではありません。
それらの犠牲を払ってでもその効果を信じられるのか?という部分がとても重要です。
私も、利用者さまのご理解を得られるよう、川平法の効果をご説明していますが、やはりその効果に懐疑的な考えをお持ちの利用者さまも正直に言っていらっしゃいます。
効果が出ると信じていただけるかどうかは、当事者さまだけの問題ではなく、私がしっかり説明してご理解いただき、さらに実際に効果を感じていただける成果をお見せすることも大変重要なことです。川平法を信じていただけないのは、私の力不足であると感じる事が多いです。
ご自分が取り組もうとしているリハビリを信じられるのかどうかは、その成否を分ける大きな要因だと思います。

リハビリに能動的な態度で臨んでいるか

「リハビリはセラピストにやってもらうもの」
これは、普通に読めば当たり前のことと思います。私も「リハビリをして差し上げる」というような表現を使うことも度々あります。
しかし、そのような意味ではなく、リハビリに対して受け身になっていないか?という意味で読んでいただきたいです。
私に身体をゆだねて「さぁ先生、リハビリしてください!私の手を動くようにしてください!」というような考え方になってしまってはいないか?という意味です。
川平法をはじめとする「ニューロリハビリテーション」は、当事者の方の努力を必要とします。我々セラピストの誘導に従って体を動かすことをひたすら繰り返す必要があります。動かしづらかったり、動きが重たかったり、心が折れてしまうような場面に遭う事も度々あります。
それを乗り越えて「自分の体は自分で動かす!」という強い意志を持っていただくことが、リハビリ成功への条件だと思うのです。

同じ運動を繰り返す努力ができるか

これはニューロリハビリテーション共通の必要事項なのですが、川平法は、同じ動作を繰り返すことでそれを脳に覚えさせ、最終的に自分のものにしていく、という道筋を踏んで進んでいきます。
特にリハビリの効果には、質だけではなく量が大きく影響することは明白だと思います。
場合によっては、ワンプラスでだけではなくご自宅に帰ってからも自主練習を行っていただくお願いもすることがあります。
ワンプラスのご利用者さまの半数近くが週に3回以上のご利用となっています。リハビリの回数を確保していただく方ほど、満足いただける成果が出ていると実感しています。
努力と成果は比例すると考えていただいても良いと思います。

まとめ

以上が、私の感じるリハビリ成功のカギです。
それぞれの条件の共通点は、どれだけ機能改善に対して意欲的であり、前向きな姿勢を持たれているのか、という点だと思います。
ただし、これは利用者さまだけの努力ではなく、セラピストである私の努力も大変重要だと認識しています。
お互いが車の両輪となってバランスよく走れる環境こそが重要なことだと信じています。
「私はもう腕の動きが戻ることは諦めていますから」
「普通に歩けるようにしてもらわないと困る」
などの言葉を発せられて、なかなか効果が出ない利用者さまもいらっしゃいました。
ワンプラスには、色々な思いを持った方が集まっています。
皆さんの思いを汲んで、出来る限りの努力をしなければいけませんね。
脳卒中後遺症に悩んでおられる多くの皆さんに寄り添う努力をこれからも続けていこうと思います。

そんな熱い思いを持ったワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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