川平法の歩行練習でよく聞く言葉

川平法とは?

私が運営するワンプラスデイサービスでは、脳梗塞・脳出血後遺症に積極的にアプローチし、発症後何年たっても回復を目指すことのできるリハビリ法である川平法(促通反復療法)をマンツーマンで提供しています。
川平法(促通反復療法)は「ニューロリハビリテーション」と言われ、最近顕著に進歩している脳科学をベースに開発されており、脳の可塑性を有効に生かしたリハビリ法です。
脳の可塑性は、脳卒中発症後何年たってもその性質は失われることはなく、発症後6か月以上を経過したいわゆる「維持期」と言われる状態にある人でも機能回復が望めます。
この考え方はまだリハビリ業界で定着しているとは言い難く、また手技の習得に時間がかかるため、施術のできるセラピストの数はまだまだ少数と言えると思います。
そういった意味で言えば、ワンプラスで私の川平法を受けて機能改善を果たされている方はとても幸運であると言えると思います。
毎日ワンプラスでは私と利用者さまの真剣勝負が行われています(笑)

ワンプラスの歩行練習

川平法(促通反復療法)は、その優れた点として上肢・体幹・下肢のあらゆる関節に有効なアプローチ法があるところが挙げられると思います。
手指一本一本の独立した運動の再現や、逆に手指同士を連携させて実生活で使えるような運動の誘発があったり。その手技は様々です。
下肢についても各関節の個別の動きから始まりその連動、果ては歩行に至るまでアプローチ法があります。
私は下肢のリハビリをするときには基本的に、各関節の動きをチェック・改善させたあと最後に歩行練習で締めることが多いです。
各関節の動きを良くした後の歩行は、うまくいく場合が多いし、実際に歩行の改善を望まれる人が圧倒的に多いという理由もあります。
歩行の改善は、実際には時間のかかる難作業でもありますが、じっくりと取り組めばかなりの成果を得ることができます。
下肢の運動の主目的はやはり「移動」ですからね、熱も入ります。

歩行練習でよく聞く言葉

ワンプラスでマンツーマンでのリハビリ終盤に、ご希望があれば歩行練習を行います。
私が利用者さまの脇に着き、手を使って何やら歩いている利用者さまの股関節の周囲をリズミカルにタップします。川平法で行う基本的な歩行練習の手技です。
はたから見ると、指先で軽く股関節の周りをたたいたり触ったりしているだけですが、実際に手技を受けている利用者さまからは、たびたびこのような感想をいただきます。
先生が横について歩くと、脚がとても出しやすくなって歩きが軽くなる」と。
このことについては、私の実体験からも言えることで、私が川平法の勉強会で先生から歩行練習の手技の手ほどきを受けるため患者役をしたときの感想と同じでした。
「あ、あれ?歩きやすいなぁ・・・」と驚いたことを覚えています。
このことを先生に問うと、待ってましたとばかりに先生から言われました。
「川平法の手技は、関節運動がしやすくなるように考えられてますから。歩きが軽くなって当たり前です」と。
なるほど、無理やり歩くよりよほど効率よく歩行練習が出来るわけですね。
ワンプラスのご利用者さま、私が横に着いて歩きやすいと思うのは、私の手技のクオリティが高いからなのですよ(笑)

なぜ歩きが軽くなるの??

それでは、川平法の歩行練習で歩きが軽くなる理由はどこにあるのでしょうか?
それは、手や足の関節にアプローチする時に使う手法を歩行に応用しているから、です。
川平法では、関節運動を誘発する際に反射を利用することが多いです。
例えば、肘を曲げる時には上腕二頭筋の反射を、肘を伸ばす時には上腕三頭筋の反射を利用します。
これと同じで、歩行にとって重要な筋肉の反射を誘発しているため、動き出しがスムーズとなり軽く感じられるというわけです。
具体的には、マヒ側の中殿筋と大腿四頭筋、非マヒ側の中殿筋をそれぞれタイミング良く刺激します。指先でちょっとタップするだけで驚くほど足が前に出るようになります。
このようなサポートで、弱い力でも歩くことが可能となり、それが脳に成功体験として蓄積することで自分の運動として獲得できるようになるのです。
実際には、理想の運動を獲得するには努力が必要で、魔法のような近道はありませんが、毎回毎回、ほんのちょっとずつの積み重ねを続けていくの作業が求められます。
明日も、利用者さんとこの作業の積み重ねを繰り返していきたいと思っております。

利用者さまと毎日真剣勝負することに喜びを感じている私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

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