たとえ改善しなくても、手を尽くす

川平法とは?

少々前の話になりますが、先日の6月26日に私がオブザーバー(?)
的に参加させていただいている脳卒中当事者の会「らんらんらんの会」の定例会に参加してきました。
今回は、新規に参加される方のリクエストもあり、私が行っている脳梗塞・脳出血後遺症に対する専門的なリハビリである川平法(促通反復療法)の内容の説明に関する依頼があり、時間をいただいて説明してきました。

画期的なリハビリ法ですよ

川平法は、脳卒中後遺症に対するリハビリ法としてはとても画期的だと思います。
理論はシンプルで、当事者の方に理解しやすいと思います。
脳の可塑性(ある働きを行っている神経細胞ネットワークが壊れてしまっても、別の働きをしている神経細胞のネットワークが組み替わり、その働きをするように変化すること)が科学的に証明されている以上、川平法(促通反復療法)が有効であることに疑いはないと思います。
脳の可塑性を効果的に促すために、セラピストは反射や振動刺激、持続的な電気刺激など様々なテクニックを駆使します。川平法を受ける当事者の方は「頑張って動かす」ことを求められません。
セラピストと約束した運動だけを再現するよう意識を集中してもらいます。股関節など、大きな運動を伴う手技を除けば、当事者の方が息を上げて頑張る動作はありません。
リハビリ後、当事者の方は涼しい顔でセラピストだけが汗だくになっているという光景は決して珍しいことではありません。
川平法のような脳の可塑性に着目するリハビリ法はまだ新しく、その効率の良さで言えば画期的なものだと思います。

その良さが伝わっていく

今回、私は川平法に興味を持っていただいている方が参加されると聞いて、より丁寧な準備をして説明に臨みました。
なぜなら、当事者の方から「川平法って有名で知っているけど、どんなものなのかよく知らない」という話をよく聞くからです。
せっかく良い情報を持っていても、それが正確に伝わらなければ意味がありません。せめて参加していただいた方の心に届くよう、丁寧に説明しました。
そのおかげか、参加していただいた方は話が進むにつれ顔が真剣になり、熱心に耳を傾けていただいているのが分かりました。
理解しやすい川平法の理論が、どんどん伝わっていきました。

川平先生の言葉

今回の講演にあたり、私は過去の勉強会の資料や川平先生の書籍など、今まで目にしてきた資料を詳細に読み返してみました。
すると、忘れていた事柄や、川平法に初めて接した時の気持ちなどを思い出し、私自身が新鮮な気持ちになりました。
特に、川平法に触れはじめのころに、川平先生の書籍を読んで感銘を受けた言葉を久しぶりに目にして、目が覚めるというか初心に帰る感覚になりました。
川平先生のその言葉を紹介したいと思います。

「少し極端なたとえですが、救急救命の場で、この患者さんの心臓マッサージをしても助からないと思っても、医療者は必死でやります。ご家族にその必死な姿を見てもらうことで『いろいろ手を尽くしてもらったけれどやはりだめだった』という形で納得してもらえる。それと同じで、やはり、マヒが強いその手を、もしかしたら動かないかもしれないと思いながらも、やるだけのことはやりましたと言えるまで挑戦しなけらばならない。その結果として、患者さんやご家族も、一生マヒと付き合うという前向きな気持ちで、自らの状態を受け入れることが出来るようになると思うんです」

主婦と生活社 脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命   より

川平先生は、基本的に熱い方です。幾度となく機会をいただきお話しさせていただいていますが、気さくで熱い先生です。

お試し利用に

私の渾身の講演(?)の結果、2名の方が後日川平法の体験をご希望され、実施しました。お二人とも即時効果が出て大変驚かれていました。
費用的な課題もあり、頻回のリハビリは難しいかもしれませんが、川平法の良さを実感していただけただけでも良かったと思いました。
「寝屋川市在住の当事者の方は幸せですよ。介護保険で川平法が受けられるのですから」と何度もおっしゃっていました。

ワンプラスご利用の皆さん、あなたたちは幸せなんですよ!手を抜かずにこれからも一緒に頑張って行きますよ!
なんてことを思いました。

川平先生の言葉を心の中で反復し自分を戒めている私が運営するワンプラスは大阪府寝屋川市にあり、脳梗塞・脳出血後遺症に対し川平法(促通反復療法)をマンツーマンで行っているデイサービスです。
大阪周辺には、自費で出張リハビリも行っています。
https://oneplusreha.com/addaccess

コメント

タイトルとURLをコピーしました